女優 ゾーイ・ワナメーカーさん

BBCシェイクスピア全集では『リチャード三世』で、稀代の悪いヤツに翻弄される”哀れな女” アンを演じています。なんとなく見覚えのある顔だなーと思っていたら、名探偵ポワロのシリーズにたびたび登場する、推理作家のオリバー夫人でした。(映画だとハリーポッターの一作目 魔法学校の先生のマダム・フーチ。)
舞台女優として名門ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーでデビューし、1979年にはオリビエ賞を受賞。リチャード三世の収録はまだ RSCの座員だった時期の 1983年です。テレビ・映画・舞台での長年の活躍によって、2000年大英帝国勲章 CBEを受章されています。

グローブ座の記事を調べていて分かったのですが、グローブ座再建のための基金を設立したりその中心にいたのが、彼女の父親(米シカゴ出身の俳優・監督 サム・ワナメーカー) だったようです。東欧ユダヤ系移民の子であり、50年代の赤狩りを逃れて英国で活躍したという、興味深い人物。父娘2代にわたって、シェイクスピア劇にこれほど深い関わりがあるというのはかなり珍しいのではないでしょうか。

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